India Note|インドの現代を知るウェブメディア

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インドのシリコンバレー”バンガロール”ってどんな街??インドが誇るIT都市の魅力とは

インドのシリコンバレー”バンガロール”って?

バンガロールはインドカルナータカ州の州都であり、インドのシリコンバレーとも呼ばれ、アメリカ・イスラエルと並ぶ起業のメッカとして世界中から注目を集めています。

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(バンガロールの中心街”MGロード”)

人口はもうすぐ1000万人に到達しそうな勢いで、インドだけでなく、世界各地から多くの起業家が集まっています。
特にIT産業に関して非常に盛んな地域であり、スタートアップから大手企業まで、数多くのIT企業がバンガロールに集まっています。

今回はそんなインドのIT都市バンガロールについて、その魅力を紹介します。

一年中安定した気候

バンガロールは標高800メートルの山地の上にある街であり、一年中気候が安定していることで有名な地域です。
平均温度は25度程で、Tシャツ短パンでも十分に過ごすことができます。
また乾季になると雨も少なく、カラッとした陽気を楽しむことができます。

世界に広がるバンガロールブランド

バンガロールの名前はここ数年でブランド力を持つようになりました。
今ではGoogle、Intel、SAMSUNG、Facebook、Amazonと世界の名だたる大企業が、ここバンガロールにオフィスを構えています。

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(GoogleインディアがあるITパーク)

特にIT企業の集積地である、electronics city、white field、UB cityの3地域には多くの企業が集まり、若いインド人にとってこれらの地域に拠点を構える企業で働くことが一つの目標となっています。

ITやスタートアップに関するイベントも毎月数多く開催されており、日に日にその熱の高まりを感じることができます。
(イベント情報はこちらのサイトにまとまっています。)
日本企業はまだまだ進出が遅れている印象が強いですが、日本のIT企業もバンガロールを無視せずにはいられない時代がすぐにやってきそうです。

日本人でも安心して暮らせる生活環境

インドというと衛生面や水回りが心配されがちですが、ここバンガロールに関して言えば十分に日本人が安心して暮らせる環境が整っています。
バンガロールはインドの中でも日本人が暮らしやすい地域のトップ3に入ると思います。

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(バンガロールのあちこちで食べれるインド料理”ビリヤニ”)

最近では多くの外資系飲食チェーン店も進出している他、数多くのショッピングモールや日本食店も10店舗ほどあります。

特筆すべきは環境に対する物価の安さです。
食費、交通費、家賃とこれら生活にかかる固定費が、日本の3分の1〜半分で抑えることができます。
教育費に関しても同じで、語学学校が月額3万円(2時間×20日)、IT学校が月額3万円〜15万円(4時間×20日)と、日本ではありえないような価格で様々な教育を受けることができます。

インドだけど、治安は大丈夫…??

インドというと治安が悪いイメージを持たれがちですが、ここバンガロールに関していうと、非常に安心して暮らせる環境にあります。
もちろん途上国なので夜遅くの外歩きは危険ですが、タクシーに乗ってどこか訳のわからないところに連れて行かれた、マクドナルドに荷物を置いておいたら置き引きされた等の話も全くと言っていいほど聞いたことがありません。

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(街にはリキシャーがたくさん)

バンガロールにはもちろんインド人も多くいますが、世界各国から様々な人々が集まっていますし、タクシー配車サービス等も非常に充実していますので、安全面も心配なく生活することができると思います。

また医療に関してもしっかりとした基盤が整っており、外国人対応ができる大病院も複数在りますので、風邪や病気の心配もほとんど無いと言っていいと思います。

バンガロールって英語は通じるの?

バンガロールはインドの中でも屈指の国際都市であるため、多くの外国人が駐在しています。
そのせいか、街中ではリキシャーの運転手であっても英語を話せる人がいるほど、英語の浸透度は高いと言えます。

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(ローカルレストランのスタッフも英語が通じます)

最近のインド人の若者の中には親と英語でしか会話しないような人まで現れており、ここバンガロールに関して言えば英語が話せれば問題なく生活することができます。
もちろん中には聞き取りずらいインド英語を話す人もいますが、教育やビジネスの現場においては、ネイティブ英語のそれと変わらない流暢な英語を聞くことができます。

バンガロールで有名な街や観光地

MGロード

「インドの原宿」と呼ばれるバンガロール屈指の繁華街で、一日中多くの人で賑わっています。
飲食店や外資系のブランドショップを始めとして、多くのお店が並んでいるので、とりあえずここに来れば生活に困ることはないと思います。

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ただ繁華街なだけあって、お土産の押し売りや、物乞いもいるので、歩くときには周囲に気をつけるようにしましょう。

1MGモール

MGロードからメトロに乗って、一駅行ったところにあるのが1MGモールです。
もともと外国人の駐在員向けに作られているためか、インド人を見かけることはほとんどありません。

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スーパーやカフェなど、日本人の生活水準で求められるものは全てここで買い揃えることができると思います。
週末でも混雑することがないので、おすすめのスポットの一つですね。

インディラナガー

バンガロールの中心街からメトロで4駅行ったところにある街で、”インドの六本木”と言われています。
とはいっても高層ビルが立ち並んでいるわけではなく、並木道に多くのブランドショップや飲食店が点在しています。

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100フィートロード沿いには、スターバックスやAppleストアなど、日本でもよく見かけるようなショップが多くあり、週末には多くのインド人で賑わいます。
また、日本人同士の飲み会等を考えているのであれば、インディラナガーの飲食店は非常におすすめです。

マジェスティック

バンガロールの中心に位置する街で、巨大なスラム街等、いわゆるインドの街を体感することができます。
ここからバンガロール周辺の観光地へのバスも出ていますので、日帰り〜3日間の小旅行の際には訪れることになると思います。

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バンガロールの中心街から南西に30km離れたところにある遊園地で、週末は多くの若いインド人が訪れています。
遊園地と言っていますが、プールも併設されているので、水着を持っていくことをおすすめします。

ナンディ・ヒルズ

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バンガロールの中心街から北に約60km行ったところにある、自然公園で、非常に素晴らしい景色を楽しむことができます。
ただ、場所としては市外から非常に離れているので、時間には余裕をもって訪れることをおすすめします。

ホワイトフィールド

前述したように、多くの外資系企業が拠点を構える再開発地区で、多くの外国人が訪れる場所の一つです。
近辺にはフェニックスモールという大型のショッピングモールもあり、バンガロールの中でも特に発展している地域と言えます。

街の発展が、人の発展に追いつかない

ここまでバンガロールについて、様々な面から紹介してきましたが、もちろんバンガロールにもまだまだ従来のインドのイメージが重なる場所が多数点在しています。
ただ人々の生活水準は確実に上がっており、街を見ると露天の販売員やリキシャーの運転手もスマートフォンを持っていたり、サリーを着た女性が意外と少ないことにも気づくことができます。

このように古き良きもの、新しいものが入り混じりながら、今なお発展を続けているのがバンガロールという街であり、その勢いはこの地を訪れば誰もが感じられるのではないかと思います。
今後世界の中心となると言われるインドにおいて、その中心となりうる可能性を持つバンガロール。

ぜひ若いうちに一度足を運び、その街の空気や雰囲気に触れることをおすすめします!

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