3つの海が混ざり合うインド亜大陸最南端の町”カニャクマリ”
カニャクマリはインド亜大陸の先っぽの先っぽ、アラビア海、インド洋、ベンガル湾、3つの海がひとつに合する場所です。
その壮大な海が広がるここカニャクマリに朝日と夕日を拝むため、多くのバックパッカーが常時訪れています。
また、この町にあるコモリン岬はインド最南端のヒンドゥーの聖地として有名で、多くのインド人が巡礼に訪れるのも大きな特徴の1つです。
今回はカニャクマリの魅力的な観光スポットをご紹介します。
サーウーバルバー・スタチュー
サーウーバルバー・スタチューはその名の通り、4世紀ころのタミル人哲学者であるサーウーバルバーをまつった巨大な像です。
この像を拝むためにインド中からヒンディー教徒がカニャクマリを訪れています。
カニャクマリ駅から徒歩で海沿いに10分くらい歩いて浜辺に着くと、離れ小島に大きな像がそびえ立っているのが見えてきます。
この浜辺から乗り合いボートに乗って小島に行く事ができます。
寺院が建っている島、サーウーバルバー・スタチューが建っている島の両方に順々に乗り継いで島の中を見学します。
実際にそこに降り立つと、その像の巨大さや荘厳さに感動を覚えます。
(沈む夕日をバックにするサーウーバルバー・スタチュー)
ビビカナンダ・ロック・テンプル
ビビカナンダ・ロック・テンプルは1970年にヒンドゥー教の霊的指導者、ビビカナンダをまつるために建てられた寺院です。
当時彼がカニャクマリを訪れた際、浜辺から約500メートルあるこの島まで泳いで渡り、そこで瞑想をしていたことから、それに敬意を込めて彼を尊敬するものたちがこの場所に寺院を建て、聖地としたそうです。
連日多くのインド人が巡礼に訪れています。
ちなみに通常、ヒンディー教寺院はカメラを持ち込めないのですが、ここは写真もとれるのでそういう意味でもおすすめです。
(離れ古島に建つビビカナンダ・ロック・テンプルとサーウーバルバー・スタチュー)
スチンドラン・タヌマラヤン・テンプル
スチンドラン・タヌマラヤン・テンプルはトリバンドラム駅からカニャクマリ駅に行く際に、カニャクマリ駅の1つ手前にあるスチドラン駅で降り、徒歩10分程度のところにあるヒンディー教の寺院です。
この駅に降りる人はほとんどおらず、観光地というよりは巡礼地なので、ヒンディー教のお祈りや建物の独特な雰囲気を感じることができます。
門外の池もとても美しく、体を清める姿を見る事ができるのも貴重な体験になると思います。(少しマニアックですが・・・笑)
(スチンドラン・タヌマラヤン・テンプルの美しい姿)
(寺院を囲む池も美しい)
カニャクマリはケララ州の首都、トリバンドラムから電車で4時間ほどかかります。
結構遠いですが、電車の中からはインドの田舎に広がる美しい田園風景を楽しむことができます。
また、大航海時代にポルトガルがインドで初めて足を踏み入れるところでもあるため、彼らが建てた美しいキリスト教建築の協会を見る事もできます。
全く異なる2つの宗教の雰囲気やインド独特の風景を味わう事が出来る町カニャクマリ。
南インドを訪れた際は、カニャクマリで様々な切り口から”インド”を感じてみてはいかがでしょうか?
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