India Note|インドの現代を知るウェブメディア

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中国製スマートフォン”シャオミ”がインドで販売禁止。インドの超激戦スマートフォン市場の2015年はどうなる?!

超激戦スマートフォン市場”インド”

インドでは現在すごい勢いで、スマートフォンユーザーが増えており、2014年は各国のスマートフォン企業がこぞってインドに進出を果たしました。
2014年現在でインドにスマートフォンユーザーは約1億1600万人いると言われており、その数値は2016年までに3倍〜4倍にまで増えると言われています。

シェア率だけ見ると、韓国企業のサムスンが未だシェア率1位となっていますが、インド発ベンチャーであるmicromaxもすごい勢いで追い上げを見せています。

インドスマートフォン市場TOP5

2014年の第3期(7月〜9月)のデータでは、インド国内のスマートフォン売り上げTOP5は以下のようになりました。

第1位:サムスン(韓国)
第2位:micromax(インド)
第3位:Karbonn(インド)
第4位:Lava(インド)
第5位:Motorola(USA)

日本ではiPhoneが根強い人気がありますが、ここインドではAndroid端末が圧倒的な人気となっています。
上記の他にもsonyやPanasonicといった日本製のスマートフォン、lenovo、nokia、nexusなども激しい争いをしています。

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2014年第4期に登場したシャオミ・Android One

そんなスマートフォン激戦区に今年の10月〜11月に殴り込みをかけてきたのが、中国製スマートフォン”シャオミ”、そしてGoogleが発表したAndroid Oneです。

両デバイス共に価格帯が7,000Rs〜9,000Rs(約13,000円〜約17,000円)と非常に安い価格で売り出されており、シャオミに関してはインド最大手ECであるflipkartにて”発売後6秒で5万台“が売れるという伝説を残したほどです。

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一方、Android Oneはシャオミとほぼ同時期に販売が開始され、アメリカ・ヨーロッパよりも先んじてインドで発売が開始されたということで、非常に大きな話題となっていました。
またiPhone6の発売もインドは世界に遅れて10月開始となったこともあり、10月〜11月にかけてのインドスマートフォン市場は異様な状態となっていました。

エリクソンによる訴訟でシャオミが発売中止に

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このように多くの企業がインドのスマートフォン市場でしのぎを削る中、突如飛び込んできたニュースが「インドでのシャオミ発売中止」でした。

もともとシャオミは今年の7月に特許権の支払いをエリクソン社から求められたものの、それを拒否した結果最終的に今の状態になってしまったのです。
中国メディアでは今回の結果をシャオミにとって大きな打撃だと報じており、日本でもいくつかのメディアが今回のニュースを報じていました。

2015年に次のインド1億人市場を制するのは?

日本とは比べられない勢いで、拡大が進むインドスマートフォン市場ですが、来年は今年以上にその競争が激しくなりそうです。
すでに日本円にして1万円以下のスマートフォンも多数販売されている他、インド国内には無名のスマートフォンメーカーも多数存在しています。

特にこれからスマートフォンを購入するであろうインド人たちは、今後インド経済を担う中流階級の人々です。
この市場を取ることは世界展開を行う、各国スマートフォン企業にとっても非常に重要な局面となります。

今後さらに価格競争を中心に激しさを増すであろうインドのスマートフォン市場から2015年も目が離せなさそうです。

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