インドの食生活の実態って？肥満大国インドの生活習慣の秘密

肥満大国インド

（ドーサを作る露店のコックさん）

ここバンガロールにいるとそう呼ばれる所以を実感してしまいます。
（特に都会だからかその傾向も強いのでしょうか。）

街を歩いていると、６割くらいの人はお腹が出ている気がします。笑
それもそのはず、ここ最近インドでは糖尿病患者の数が急増しています。

現状約5100万人のインド人が糖尿病を患っており、2030年にはその数が8000万人に達するそうです。
インドはなぜこれほどに肥満が問題になっているのでしょうか？

インドに暮らして１ヶ月以上が経ちましたが、その理由を考察してみました。

①そもそも問題意識がない

これは発展途上国の人々にある傾向かと思いますが、太っていること＝富の象徴と思っている人が多いです。
お金があるから栄養のあるものを食べることができる→栄養のあるものを食べることができるから太る、みたいな。

もちろん、栄養に気を使う金銭的余裕がなく、安価に食べれる穀物系でお腹を膨らます人もまだまだ多いです。
その結果、そもそも肥満に問題を感じている人が少ない気がします。

②炭水化物中心の食事

やはり食生活がその原因となっています。これは文化的背景があるかと思います。
インドに暮らしていると分かるのですが、食事の多くが”炭水化物”で構成されています。

そもそも宗教上の理由から肉は鶏肉しか食べれませんし、その鶏肉もかなり高価で庶民には毎日食べれるようなものではありません。
たまにありつけるご褒美のような扱いをされています。

実際、僕の住んでいるPG（日本でいうシェアハウスのような住居です）では朝・夜の食事付きなのですが、菜食で鶏肉を食べれるのは多くて月に１回くらいです。
そして、ほとんど毎日出される食事はドーサ・チャパティ・長細いインディカ米のご飯・パロータなどの主食+付け合わせのカレーです。

普通に暮らしていたらタンパク質をとることはほとんどなく、炭水化物でお腹を膨らますしかないのです。
日本では炭水化物抜きダイエットが流行っていましたが、それくらいダイエットにとって炭水化物のとり過ぎは大敵です。
エネルギー消費量が多くなければそのままお腹に付きます。
今回は気を使っているのでまだ太ってはいませんが、僕も前回１ヶ月インドに滞在した際は、５キロくらい平気で太りました。笑

（カレーと一緒に食べることの多いチャパティ）

（油でパリパリしておいしい、マサラ・ドーサ）

（インドの代表的スイーツ、ペタパルフィ）

③食事の回数が多い

次に食事の回数が日本人にとって異常なくらい多いです。１日に５〜６回くらい食事をとります。
前述のように朝にはお腹いっぱいに炭水化物をとります。

その後、朝ご飯から２時間くらい経つとああ、お腹減ったなとなります。
そのくらいの時間に学校の外に散歩に行くと大抵露店が賑わっています。
ここで皆が頬張っているのが見るからに油っぽいサモサです。
サモサとはジャガイモやタマネギなのどを薄い皮で包み油で揚げたインド人にとってのファストフードです。
これを砂糖をこれでもかというくらい入れたチャイと一緒に食べる食べる・・・。

昼休みには油いっぱいのカレーを食べます。ここでもあくまでドーサなどの主食でお腹を膨らませます。
この時点で僕にとったら食べ放題にいってはち切れるほど食べた状態です。無理無理、もう食べれないよー状態。笑

３時になると再びおもむろに立ち上がる人々。
今度は３時のおやつにスイーツを食べに行くようです。ペタパルフィというカボチャ、牛乳、砂糖、ナッツなどを固めたお菓子をチャイと一緒にムシャムシャ。これは結構いけます。

家路につくと９時くらいから夕食。
朝と同じようなメニューをテレビを見ながらパクパク。もーお腹がヤバい・・・死ぬ。
と、毎日こんな感じです。あくまで僕の周りの人の例ですが。
そりゃ一ヶ月で５キロ太るよ。