India Note|インドの現代を知るウェブメディア

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インドで進むキャッシュレス化。注目のオンライン決済スタートアップ5選

インドは現金大国であり、クレジットカードの普及率は非常に低くなっています。
最新のデータでクレジットカードを持っているインド人は約2千万人となっており、これはインド全体の約1.6%の人しかクレジットカードを持っていない計算になります。

しかし現在インドは経済発展の真っ最中であり、中流階級層のインド人は火を見る勢いで増え続けています。
さらにデリー・ムンバイ・バンガロールといった中心都市では、各国から外資系企業の進出も増えていることからも、インド国内のキャッシュレス化は徐々に進みつつあります。

今回はそんなインドでオンライン決済サービス市場においてしのぎを削る、優良スタートアップ5社を紹介します。

PayUMoney

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PayUはトルコ・イスタンブール発のオンライン決済サービスで、インドで勢力を伸ばしつつある決済サービスです。
SnapdealやBigBasketをはじめとして、すでに多数のEコマース企業とも提携をしており、順調にインド国内のユーザー数を伸ばしています。

昨年10月にはグルガオン発のモバイル決済アプリEashmartを買収して、さらにその勢いを加速させつつあります。
外資系企業ではありますが、PayUのインドブランド”PayUMoney”として、インド発のスタートアップ以上にユーザーから信頼を獲得しています。

ezetap

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ezetapはバンガロール発のスタートアップで、スマートフォンに接続できるデバイスを利用した決済サービスを展開しています。
主なターゲットユーザーは、ホテル、レストラン、Eコマース企業などで、資金調達も合計で約12億円となるなど、注目のオンライン決済スタートアップの一社です。

ezetapの何よりもの特徴は、決済システムと口座機能を統合している点であり、ezetapを利用する企業がスムーズに支払いと預金ができるシステムを構築しています。

Citrus

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Citrusはムンバイ発のスタートアップで、日系のベンチャーキャピタルであるBEENOSも出資をしているサービスです。
公共料金やECサービスの支払いにも対応しているほか、銀行口座間で現金のやりとりを直接行えるなど、ユーザービリティに優れたサービスとなっています。

サービス自体は非常にシンプルなもので、特別目立った機能が実装されているわけではありませんが、その分使いやすさに優れており、インド国内でユーザー数を徐々に伸ばしてきています。

Mobiwiki

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mobiwikiは電話料金や公共料金の支払いプラットフォームで、ブラウザ、SMS、アプリから料金の支払いを行えるサービスです。
大手ECサイトのオンライン商品券を割引付で買えるなど、使い方次第でユーザーが得をできるものとなっています。

クレジットカード、デビットカード、ネットバンキングに対応しているので、インドに長居するのであれば、非常に重宝するサービスと言えます。
他のサービスに比べるとブランド力に劣りますが、サービスを限定することで、サービスのニーズにダイレクトにあったユーザーを獲得しています、

Paytm

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paytmはもともと、モバイル端末のオンラインリチャージからスタートした決済サービスです。
現在では事業を多角化して、公共料金の支払いやオンラインショップ機能、さらにモバイル端末に決済機能を持たせられるPaytm Walletなど、オンライン決済のプラットフォームとして機能しています。

特にスマートフォンアプリのダウンロード数の伸びが凄まじく、インド国内の優良モバイルスタートアップとしても度々取り上げられています。
事業の多角化により、決済サービスというよりもEコマースとしての側面が強くなっています。

日本でもLINEがLINEPayを始めたり、昨年SPIKEが5万ユーザーを獲得するなど、オンライン決済の分野は今後世界的にも伸び代が大きな市場です。

特にインドでは今回紹介したように、オンライン決済サービスの形も様々です。
公共料金の支払いまでオンラインでできてしまうという点では、インドの決済サービス自体は日本よりも進んでいるかもしれません。

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