India Note|インドの現代を知るウェブメディア

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インド初心者に捧ぐ!4 種のリキシャを自由自在に乗りこなす秘訣とは

NO CURRY, NO LIFE!!!
グルガオンに引っ越してきて、インド人と全く同じ生活を送っているカレー部部長清水が、インド情報についてお送りします!

インドに来て避けては通れないのがリキシャです。英語で書くと「rickshaw」となり、語源は日本の「力車」、すなわち「人力車」と言われています。明治時代には既に、年間一万台の人力車がインドへ輸出されていたとか…。
こんなところでも日本とインドの意外な繋がりを知ることができますね!

さて、一口にリキシャと言っても、何種類かバリエーションがあるのはご存知でしょうか。
それに伴い、リキシャワラ(リキシャのオッサン)も様々に変化していきます。リキシャのオッサンは街の顔。
今回はそんなインドのリキシャについて、知っておきたいリキシャの種類と、その特徴を紹介します。

1.オートリキシャ

まず一番有名なのが「オートリキシャ」。ミッキー(?)の装飾がオシャレ。IMG_0609
インド含む、東南アジアで広く普及している三輪タクシーで、東南アジアでは「トゥクトゥク」と言われています。
日本では絶対に営業許可は出ないと思います。乗っていて死を身近に感じたことは少なくありません。

インド人はオートリキシャを略して「オート」と呼ぶ事が多いです。
リキシャのおっさんは、こちらを見かけるとすぐに近寄って来て、「オート!!」と呼びかけてきます。
乗りたい時は便利だけど、乗る気がないときでもつきまとってくるので非常にウザい。
で、乗ったが最後対向車線も構わず爆走し、道路が混沌としているときは少しでも隙間があればねじ込む。
おもてなしのサービスは期待してはいけません。

都市により、メーターがついているリキシャもあり、これがあるといちいち交渉をしなくていいので楽。
しかし時々、上がりが異常に速い改造メーターを使っている奴もいるので注意です。

メーターが無かったり、ぶっ壊れている場合はいちいち交渉する事になります。乗る前に、地元の人に料金の相場を聞くことがおすすめ。
あと、がんばって交渉して値切っても「お釣り持ってないよ〜」というのが奴らの常套手段。
10ルピー札など小額紙幣を日頃から貯めておくことを心がけましょう。

私見ですが、リキシャワラにはその町の民度が反映されるような気がします。
南インドのリキシャワラは英語を話せる人も多く、リキシャに乗らなくても道を教えてくれたりする親切な人が多い印象です。
また、プネーのリキシャワラは何も言わずにメーターを倒してくれるし、トラブルもあまり無かったです。
それに対して、北インドの観光地は相場のわからない外国人をぼったくって生きているような連中ばかり。
僕が初インドのときも、デリーのコンノートプレイスでリキシャワラに旅行会社に連れて行かれ、そこからぼったくりツアーがスタートしました(笑)

ですが、うまく使いこなせばとても心強いものです。
道に迷った時は目的地まで連れて行ってくれるし、病気になったときは救急車にも早変わり。
現地の人にとって生活に欠かせない乗り物でもあります。

2.シェアリングリキシャ

オートリキシャの中でも、少し大きなサイズのリキシャーで、シェアリングリキシャというのが街中を走っています。
要は乗り合いのリキシャですね。
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決められたルートをひたすら往復し、来るもの拒まず去る者追わず、どこまで乗っても一律10Rsです。
素晴らしいシステムですが、一度に10人ほど乗る事もあり、しかも所定のポイントで降りなければいけないので結構歩きます。
安さの代わりに快適さをかなり犠牲にしているけど、近頃はこれに乗る事が多い。
インド人でぎゅうぎゅう詰めのリキシャに揺られ、「俺はどうしてここにいるんだろう」と自問自答する毎日です。
(インドは哲学の国でもありますね。笑)

3、サイクルリキシャ

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こちらは環境に優しいサイクルリキシャ。モールの前で客待ち中です。
自転車の後ろに乗って、オッサンがチャリンコを漕ぐタイプです。
乗った事は無いけど、オートのオッサンに比べてサイクルリキシャのオッサンは覇気がない気がします。笑

4、人力車

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最後に、リキシャの名前の元になった、本物の人力車です。日本の観光地にもありますね。
実はインドでは現在新しく許可が与えられず、コルカタにしか無い絶滅危惧種指定リキシャらしいです。
コルカタを訪れた際には是非乗ってみては?

あなたも、リキシャを乗りこなして、快適なインドライフを送りませんか?

東北大学カレー部部長Yuki Shimizu
二年前、たった二週間のインド旅行で食べたインドカレーが忘れられず、2014年6月、東北大学カレー部を発足。以来、1日1カレーを続けながらカレー屋で修行し、カレー力を高める日々を送る。気づいたらまたインドにいた。
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