India Note|インドの現代を知るウェブメディア

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インドは超競争社会?!インドでの就職活動と学生の意識ってどうなってるの?

インドは超キャリア志向

インド人の就職活動は日本とは大きく異なります。
インドには元々、カースト制度と呼ばれる階級制度(現在は法律で廃止)があったことで、人によって自分が就きたい職業に就けないことが多々ありました。

そのため、インド人のキャリアやお金に対する執着心は日本のそれとは比較にならないぐらい強いものがあります。
インドの就職活動で、企業の人事担当者は「どうすればその企業内で特定のポジションにつけるのか」というキャリアステップについての説明を詳細にしなければならないそうです。

そのように一般的なインド人学生は超大手志向であり、外資系企業を始めとして出来る限り給料が高いところを選ぶ傾向が顕著に高くなっています。
個人的な感覚ではありますが、日本人がインドに来ると、平均的なインド人学生でも意識が高いと感じると思います。

専門知識が無ければ就職ができない

一般的にインド人は大学でマーケティング、マネジメント、プログラミング、エンジニアリングと言った専門知識を必ず学ばなければなりません。
そのため多くのインド人は地方から都市部に出てきて、1〜2年かけて専門知識を徹底的に身につけ、その状態で企業にエントリーシートを送るようになります。
(今一緒に住んでいるインド人の友人は全員地方出身者です。)

インドは初年度の月収が日本円にして1万5千円〜3万円程しかありません。
さらに初年度は日本で言うインターンシップの様な扱いとなり、もし使えない人材だと分かると、すぐに首を切られてしまうそうです。

実力社会と言えばそれまでですが、日本の用に企業から給料をもらいつつ、研修を受けるケースはほぼ無いと思って良いと思います。

インド人はすぐに会社を辞める?!

インド人は実力者会なので、日本のような終身雇用制度なんてものはありません。
むしろ、優秀なインド人はより高い給与や役職を求めて、会社を2〜3年で辞めて、ガンガン転職を繰り返す傾向にあります。

またインド人の傾向として、ゼネラリストよりもスペシャリストの方が重んじられています。
そのため多くのインド人はある特定の分野に特化して、圧倒的なスキルをもっており、自分の専門外になると全く話が出来ないなんてことがごく当たり前の世界です。

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(写真はGoogleバンガロールがある、RMZ infinity)

日本企業はインド人を採用しないの?

既に日系の大手企業ではインド人を現地で大量採用していますが、中小企業・ベンチャー企業になるとインド人を雇うハードルは一気に高くなります。
ただでさえキャリア志向が強いインド人に対して、高い給料やキャリアステップを用意する必要もありますし、何よりコミュニケーションの壁が、そこには立ちはだかります。

インド人と日本人は文化を大きく異としており、インド人をマネジメントすることは本当に胃が痛くなるようなことなのだそうです。
インド人の個人主義で短期的な思考と、日本人の全体主義で長期的な思考とでは大きなズレが発生しやすいのです。

ただそれはインド人同士でも同じであり、インド人でマネジメントが出来る人材はごく少数で、その人材の希少価値というのは非常に高くなっています。

今やシリコンバレーの6割がインド人と言われる時代ではありますが、まだまだ日系ベンチャー企業がインド人を雇うには多くの問題が残っているようです。

ではでは

【参照】
(トップ画像:wikipediaより インドIT企業最大手インフォシスの本社ビル

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