India Note|インドの現代を知るウェブメディア

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インドのゴミ問題はどうすれば解決する??仕事と階級が作ったポイ捨ての文化

わたしがインドで問題だなって思うこと

  1. ゴミのポイ捨て
  2. 水の質の悪さによる肌への影響
  3. 強すぎる日差しからくる肌へのダメージ
  4. 男性がそこらじゅうで用を足す
  5. 唾を吐く

2つ目、3つ目は仕方ないけれど、(肌をいたわってます女子感でてるけれどそんなことない。それでも感じるレベル)他は直せると思いませんか?

自分たちの街を自分たちで汚くしているって悲しいのに。
ゴミのポイ捨てなんてほんとあり得ない。だからもうそこもかしこもごみだらけ。

子供のときの教育が大事?

これって小さいころからの教育だと思います。
日本人は小学校の頃からずっと掃除の時間があったり、時間を守るよう教わってきた。
だからそれが当たり前にできる。

でもね、インドの小学校や中学には掃除の時間ないんです。
小さいことから、ママやパパがポイ捨てしているのを見ていたらそれが当たり前。
いいんだって思ってしまう。

学校に訪問していたときに、先生に子どもたちに日本について話してほしいと言われて、プレゼンテーションをしました。

掃除、時間管理、給食当番、整理整頓、震災時でも列をつくること、電車の時刻表。
わたしたちが小さいころから当たり前にやってきたことってすごいことなんだな、って思った。
おかげでそういう感覚が日本人の中に作られて、今の日本がきれいに保たれている。

マインド形成っていうのは簡単だけれど、難しい。
ちびっこの頃からの訓練だから。
大人になってからじゃ、意識しないと変わらない。

ゴミの片付けは清掃係のお仕事

ゴミのポイ捨てが当たり前なのは、きっと「誰か」が片付けてくれるという思いがあるからなのかも。

「階級制度」の名残なのか、ゴミを処理するのは清掃係りの仕事です。

実際、わたしのホステルは毎日共同スペースは掃除のおばさんが清掃してくれます。
汚しても当たり前と思う自分になるのが嫌で、怠けないように気をつけています。

会社にも同じように清掃してくれる人がいる。
だからね、自分の近くにあるゴミも拾わないんだって。
「自分の仕事」じゃないから。そんなことしたら「恥」だからかも。

掃除のおばさんの前でゴミを取ったら怒られるんだって。
「おばさんの仕事」だから。

それはまだ分かる。
でも、わざわざ近くにあるゴミを捨てるために、遠くのおばさんを呼んでくるなんて非効率的。
ゴミを社外に出しにいくなんてぜったいあり得ない。

自分のすることじゃないから。
みんなにその「階級」だって見られたくないから。

気持ちはわかる。
家の中ではそれで綺麗を保てるかもしれない。
でも中でそうやるから、外でもできない。
だから街はゴミで汚れてく。

仕事と階級の関わり方は歴史も関わってるからすごく難しい問題だと思う。
でも、自分の出したごみは自分で責任を持たないと、いつまでも社会はきれいにならないとも思う。
次に私がインドに来るときは、もっとインドが綺麗になっていてほしいな。

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