India Note|インドの現代を知るウェブメディア

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アジア最大級、インドのIT都市、バンガロールが正式に改名ー『ベンガルール』へ

バンガロールは11月1日からベンガルールへ!

『ベンガルール(Bengaluru)』

今アジアのスタートアップ界隈で大注目を浴びているインド最大のIT都市、バンガロール(Bangalore)は、11月1日をもって正式にベンガルールに名前を変えることとなりました。

ではなぜ11月1日なのでしょう??

11月1日はKannada Rajyotsavaという、ベンガルールを州都とするカルナータカ州が誕生した日なのです。

1956年、現地語であるカンナダ語を母語とする地域が合併してカルナータカ州が生まれました。
その記念日に合わせてバンガロールはベンガルールへと改名したのです。

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(ベンガルールの名称を採用している国際空港)

なんで改名するの??

バンガロールという名称がイギリス植民地下で定着した名前であり、現地語のカンナダ語を取り戻そうとする動きがあるからです。

代表的な現代カンナダ語作家であるAnanthamurthy(1932~2014)は、「グローバル化と英語化が進む今日、この名称変更はアイデンティティを保つことである」とし、この運動を続けていました。

そして、今回の名称変更で彼の悲願が叶ったこととなりました。

我々日本人にとって都市が名前を変えることは馴染みがないことですが、ここインドではいくつかの大都市が近年、英語名→現地語名に名前を変えています。

例えば、インド最大の金融都市でボリウッドでも有名なムンバイ(Mumbai)は1995年にボンベイ(Bombay)から、ベンガルールにも近い商業都市、チェンナイ(Chennai)はマドラス(Madras)から名称が変更になっています。

日本ではハロウィンが大きなニュースとなっていましたが、グローバル化が進む中でどうアイデンティティを保持していくのかを考えさせてくれる示唆の富んだニュースでした。

特にあらゆる人種が行き交うベンガルールでこんな動きがあったなんて・・・。

インドを訪れた際はぜひ、そんなことも考えて歩いてみてください。

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